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小学4年生までの成績は6年生時の成績との相関性がほとんどないと聞いたことがあります。・・・というのも、4年生までは計算も問題もそこまで難しくないので丸暗記でできてしまう子やミスの少ない子が点数を取れるけれど、6年生ともなると問題が難しくなって丸暗記やミスの少なさだけでは太刀打ちできない・・・とのことです。
このような意見について佐藤さんはどう思われますか? ご自身の実体験からの印象も合わせてお聞きしたいです。

通塾当時の肌感覚

私の印象では、4~6年生の間は塾の上位層はあまり入れ替わりがないと感じました。その層は4年生くらいから進学塾でガッチリと学習しています。私の感覚では、40番くらいまでは入れ替わらないと思います。で、50番以下は、わりと入れ替わりますね。

ただ3年生までの間はガラッと入れ替わります。それは3年生までは通塾する生徒も少ないということもあります。だから3年生の時にできるからと言って油断していたらダメなんです。1年生の頃から通塾して、とてもいい成績を取っていたからと言って、それが自分の実力だと勘違いしてはいけないのです。

学年が上がるにつれて、内容がだんだんと難しくなったり、それまで通塾していなかった子たちが入塾するようになったりします。そうすると3年生まで上位に居続けていた子の順位が4年生以降バーッと下がることがあるのです。これは意外に多くて、私も印象に残っています。やはり4年生からの内容は難しいのだと、しみじみ思いました。そして4年生からの上位層は変わらないという・・・。もちろん多少の入れ替わりはありますが、メンバーはわりと固定されていたように思います。

4年生の時の塾の成績が6年生と相関関係がないというのは、塾にもよるのではないかというのが、私のイメージです。個々人の成績の推移はまた別だと思います。あくまで、塾全体を見ての相対的な印象です。やはり4~6年生は、学習内容が相当難しくなりますから。

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もし順位が下がったら戦略的に具体的に策を練る

たとえ順位が下位になっても「上のクラスにいくぞ!」と言って頑張ったらよいのです。ただ、「ここから30番くらい順位を上げたい」と思うなら、自分より30番上の人の点数に着目するのです。その人が何点取っているか、自分と何点違うかを見るのです。

ただ「30番上」などと順位の数字だけに憧れてはいけません。憧れの順位の人と自分とでは何点の乖離があるのかを把握しなくてはいけません。そして例えば30点の乖離があるなら、自分の答案用紙を並べて見て「どこで、あと30点を取るか」と考えて戦略的に進めていくのです。

また、自分が算数が苦手なら社会でもう少し点を取るというようにして、社会なら「ここと、ここと、ここは、きちんと勉強しておけば点が取れたな。1問3点だから計9点は取れるな」などと振り返るのです。
そして、たとえ算数が苦手でも「この問題なら解けたな。そしたら5点取れたな」ということを積み重ねていくと、+30点に近づいていくのです。このように具体的に進めていきましょう。

なんとなく「〇番以内に入りたい」「△クラスにいきたい」「偏差値を上げたい」と思うのではなく、テストで何点取るかです。自分の答案用紙を見直して「なぜ間違えたのか」「どうしたら得点できるようになるのか」と考えることが大事なのです。具体的に戦略を練りましょう。

「暗記」とは?

 
暗記だけで塾の勉強に太刀打ち・・・というお話も質問の中にあったかと思いますが、暗記だけでは受験勉強は乗り切れないと思います。
「暗記!暗記!」とよく聞きますよね。確かに社会などの基礎的な内容は暗記せざるを得ない部分はあります。しかし算数で「解き方を暗記して解く」というようなことには疑問を感じます。最難関校の入試問題も暗記ばかりと思われることもあるらしいのですが、暗記だけでは解けません。

そもそも「暗記」の捉え方が違います。「知らなかったこと」を学ぶ最初の一歩は何事も「暗記」なのですよ。それまで知らなかったことを先生から習って「あ、そうなんだ」と覚える。これも一応、暗記ですよね。
最初の一歩は暗記するのですが、その暗記した知識を次は自分で使っていく。そして覚えた知識を何回も何回も使って問題を解いていく。そうすると、覚えたものが自分のものになるのです。これは単なる暗記ではないですよね。つまり知識のないところから知識を得る部分は暗記でも、それを使ってその先も問題を解いていくことは、暗記とは異なるのです。

記述問題だって、暗記した言葉をたくさん使って文章に散りばめないといけません。重要な言葉を暗記して、それを理解して駆使して、自分の意見を述べるのです。そのためには、暗記するべきものは、ひたすら暗記しないとなりません。それらが応用できるようになって自分の実力になっていくのです。

暗記だけでは受験は乗り切れませんが、暗記は勉強の基本です。そのことを踏まえてやっていきましょう。

POINT

 

  • 3年生までは変動があるが4年生以降の上位層は変わらない印象
  • 順位を上げたいなら戦略を練る
  • 目標の順位の人との点差を把握する
  • 自分の答案用紙を必ず見直す
  • 点差を埋めるために、どの問題を確実に取るか考える
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。

※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/oam5xAA1q2Y?si=0GYmqZ5Zi2p2iK-_)を参考にまとめています。