中学受験で圧倒的合格者数【浜学園】
偏差値アップで「中学受験でわらう」子供を増やす。

【Webサイト】今年度より塾生全員に非認知スキル教育を提供!
【対談記事】浜学園が「非認知能力」に注目する理由

役に立つ!中学受験情報なら

中学受験ニュース

小5女子の保護者です。中学受験をする予定ですが、学年が上がるにつれ暗記しなくてはならない項目が増えてきました。そこで、歴史や生物などの知識を記憶する方法についてお聞きしたいです。
大学受験などでは、繰り返し書いたり、何度も読み込んだりするインプット型よりアウトプット型で記憶した方が効果的というデータがあるそうです。それは、10歳前後の受験生にも当てはまると思いますか。
また、娘は、テスト前に詰め込んだ記憶は数か月たつと曖昧になってしまいます。どのようにしたら忘却曲線を乗り越えて、受験当日まで記憶をもたせることができるでしょうか。

インプットとアウトプット、どちらを先にするべきか

 
繰り返し書いたりするインプット型の暗記より、アウトプット型がよいと言っても、インプットしなければアウトプットはできませんよね。何も覚えているものがなければアウトプットなんてできないでしょう。

しかし、基本的に子どもたちに「暗記してね」と言っても、子どもたちは楽をしたいので、ノートやテキストをずっと見て、ラインマーカーを引いて「ふうーん」と言って終わるだけです。それで、覚えた気になっているのです。これがインプットだとしても、それでは何も覚えていないのです。結局、読んだだけではダメなんですよね。
そうは言っても、いきなり問題集をやってもできませんよね。多少のインプットがないとアウトプットなんてできないのです。

よくあるのは、「問題集からやりなさい」と言うと、子どもが「全然わからないからやりたくない」と言うことです。そうすると、問題集をやるくらいなら教科書やノートを覚えてからということになるのですが、それで読んだところで覚えられず……結局「いつ覚えるのよ?」ということになるのです。覚えられないから困っているのですからね。

もっと読む

最も効率的なのは、まずは問題集をすること

 
ですから私は経験上、「まずは習ったところの問題集をする」というのが一番効率がよいと思います。授業を受け、宿題も少しはしたところの問題集をするのです。まだ習っていないところをいきなり問題集からするのは無理ですからね。

でも、子どもはいきなり問題集をするとなるとビクビクしてしまいますよ。10問あったら1問しかわからないということもあるでしょう。しかし、わからなくてもよいのです。何より大切なのは、すぐに答えを見て覚えさせるということです。

中学受験の場合には、子どもが問題を見て、答えがわからなかったら横で親がすぐに答えを言いましょう。わからない問題をいつまでも自力で解かせてはいけません。そうすると子どもはストレスをためますし、それを親が怒ったりするから失敗するんです。

ですから、例えば社会の穴埋め問題をやっていたとして、わからなかったらすぐに答えを言います。そして、すぐに次の問題にいって、またわからなければ答えを言うのです。子どもは答えを書かなくてよいです。書いたら疲れますから。ということを繰り返して一通りします。

わからなかった問題と同じ範囲を参考書で見る

そして、その後にわからなかった部分、例えば江戸時代の三大改革だったとしたら、同じ範囲を今度は参考書やテキストで見るのです。テキストにはザーッと書いてあるように思えますが、問題集をやってから見ると、さっき出た問題の答えが載っているので、その部分が浮き上がって見えるのです。「大事な部分はここか!」となります。そうすると、こういう所が問題になるということがわかるのです。そして、さっきまでは言葉が出てこなくて理解できなかったものが、「これはこういう意味だったのか」と積極的にテキストを見ることができるので、理解が深まるのです。

次に解くときには答えを書いてみる

そのうえで、今度はさっきと全く同じ問題を自力で解いてみるのです。そうすると、さっきと同じ問題ですから、答えもだいたい覚えていますし、10問中6問くらいはできるようになっています。でも、4問くらいは忘れてしまうものです。そうしたら、今度は答えを書かせるのです。最初は答えを言うだけでしたが、今度は書かせます。

書いたら、漢字がわからないこともありますよね。そうしたら、またすぐに答えを見るのです。覚えていないものは、いくら考えても出てくるものではありません。考えるだけ時間の無駄です。だから、私は暗記物で覚えていないものは、いくら考えても出てこないのだから「考えるな」「答えを見なさい」と言っていました。そうして、すぐに答えを写させるのです。これが2回目のアウトプットになるわけですよね。

アウトプットしてインプットしてアウトプットして、2回目のアウトプットでわからなかったのと同じ所を、テキストでも探して見るのです。そして、わからなかった所に線を引きます。そうすると、ここは2回も間違えていることがわかりますから。最後にどうしても覚えにくいと思った部分だけをピックアップして、私は「必殺ノート」のようなノートにまとめていました。それをその後何回も見るようにしていたのです。

我が家では塾の問題集しか使いませんでしたが、問題集は何でもよいのですよ。市販のものでも構いません。大切なのは問題集から攻めていくということです。問題集をやった後に参考書をやってという順番です。そうすると記憶できます。

暗記は毎日15分ずつ

結局暗記しなければならない項目は、毎日毎日に分けないとできません。いっぺんに膨大な量を暗記することなんてできませんから。

暗記に使う時間は、1日に15分でよいですよ。ご飯を食べた後、すぐ勉強するのが面倒くさくてダラダラしているのだったら、その15分を暗記に充てるのです。15分を積み重ねたら4日間で1時間ですからね。5年生は忙しくて1時間も暗記の時間が取れませんから。ご飯の後やお風呂を待っている間のダラダラしがちな15分を集めるのです。そうすると結構な量の暗記ができます。

そして、そういう時、必殺ノートを活用するのです。ご飯の後なんかにどんどん見ていきましょう。必殺ノートに書かれている問題は、間違えた物の塊ですから、それをするととても良い点を取れるんですよ。我が家の場合、理科だったら20何冊ありましたけれど、その隙間時間に何往復も見ました。結局それはテストに出るので、テストの点はかなり上がりました。

そういう繰り返しが大切です。人間は必ず忘れますから、毎日15分を繰り返したらよいと思いますよ。
子どもだけで暗記していくのは難しいので、小5のうちから、親子で協力してどう覚えていくのか考えていきましょう。

POINT

 

  • まずは問題集をするが、答えは書かず、わからない問題はすぐに答えを見る
  • わからなかった問題をテキストや参考書で見る
  • 次にまた同じ問題を解き、今度は答えを書く
  • それでもわからなかった問題はノートにまとめ、繰り返し見るようにする
  • 暗記は隙間時間などに1日15分ずつしていく
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。

※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/1l_-eRLfCsw?si=TXd0SdQkIbNb17cJ)を参考にまとめています。